変形性股関節症の注意点

変形性股関節症とは

股関節の軟骨が減少し、関節の可動域が悪くなり、痛みやこわばりが生じる状態を指します。特に中高年の女性に多く見られ、長年の負担や姿勢の癖、筋力低下、臼蓋形成不全が関係することが多くあります。痛みを和らげ、進行を防ぐためには日常生活の中で「やってはいけないこと」をしっかりと理解し、関節にかかる負担を減らすことが大切です。ここでは変形性股関節症を避けるべき行動や習慣について詳しく解説します。

 

 

過度な運動、無理な動作

ジャンプやランニング、良かれと思って行う階段の上り下りの動作など股関節に衝撃が入ることは避けましょう。運動自体は大切ですが、股関節の状態をしっかりと把握した上での適切な動きが求められます。

 

長時間の同姿勢

特に、長時間の立ちっぱなしや座りっぱなしは関節周囲の筋肉や動きをさび付かせてしまいます。デスクワークの方は一時間に一度立ち上がったり歩くことで姿勢をリセットする習慣をつけましょう。座り方もお尻をべったり付けた、いわゆる猫背の姿勢や足を投げ出す、たたみこむ様な座り方は股関節に悪影響を及ぼす事があります。

 

体重の増加

体重の増加もひとつのリスクであります。股関節は上半身と地面からの力を分散させる重要な関節です。肥満だけが絶対問題ではありませんが関節が滑らかに動くこと、動かせることが軟骨の摩擦を減らせます。動かないから体重の増加につながり、体重の増加によって動きずらくなるという負の連鎖につながってしまいます。

 

自己流の強いマッサージやストレッチ

痛みがある部分を極端に押したり、開きずらい股関節を無理やり開かせるようなストレッチはかえって股関節周囲の筋肉の不安定性を高めたり、炎症を起こし悪化することがあります。現状のお身体を把握しその方それぞれに適した運動をすることが最も大切であります。

 

痛みを我慢して動き続ける

「少しくらいなら大丈夫かな」と無理を重ねると関節のダメージが少しずつ進み、歩き方を周りの人たちから指摘を受けるようになってしまいます。ご自分では気がつかない内に少しずつ軟骨や関節にダメージが忍び寄り後戻りできない変形になってしまうこともあります。

 

安静にしすぎる

上記のように無理はだめ、動きすぎもダメ、安静もダメとなるとでは何をすればいいのか分からなくなってしまうかと思います。まずは股関節がどのような状態であるか精密な検査を受けることをお勧めします。レントゲンやMRIで股関節の隙間、軟骨の状態、頚体角の角度、何ができなくてどういった時に痛みを感じるのかをある程度理解していただいた方が今後の方針が決まりやすいかと思います。

 

 

まとめ

股関節は身体のエンジンのような強い動力を生み出す関節であります。その部分の痛み、不調はお悩みがとてつもなく大きいと存じます。もちろん変形が進み手術という選択肢もありますし、どうしても手術をしたくないという方もいらっしゃると思います。時間をかけて進行してきた関節を戻すことはそれ相応の時間を有する場合があることも事実です。一人ひとりの現状を把握したうえで適切な施術+適した体操、適した運動、セルフケアが打開策であります。体にとって近道をしたくなることもありますが、手間が健康を作ることも頭の片隅に置いていただきたいと思います。