脊柱管狭窄症のチェックと対処法
脊柱管狭窄症とは
背骨の中には「脊柱管」という、神経の道があります。この中を、脊髄や神経が走っており、脳から体の各部位へ命令を伝える大切な役割を担っています。
しかし、加齢や姿勢の崩れ、椎間板や靭帯の変性によって、この脊柱管が徐々に狭くなると、神経が牽引、圧迫されてしまいます。これが脊柱管狭窄症です。発症しやすいのは50代以降の方ですが、近年はデスクワーク中心の生活や運動不足により、40代で症状が出る方も増えています。
年齢とともに「歩くと足がしびれる」「立っていると腰がつらい」などの症状が出てくると、「年のせい」と言われてしまいがちです。
しかし、こうした症状の背景に多く見られるのが脊柱管狭窄症です。早期に気づいて適切なケアを行えば、進行を防ぎ、日常生活の不安を取り除くことが出来ます。今回は、脊柱管狭窄症の特徴と、簡単にできるセルフチェック方法をご紹介します。
こんな症状はありませんか?セルフチェックリスト
以下の項目のうち、3つ以上当てはまる場合は、脊柱管狭窄症の可能性が考えられます。
1:歩くと脚がしびれる・痛くなるが、少し休むと楽になる
→ 代表的な症状で「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼ばれます。歩いているうちに脚が重くなり、座り込んだり、休んだりすると回復し再び歩けるようになります。
2:前かがみ姿勢をとると楽になる
→ 買い物カートを押しているときや、自転車をこいでいるときは痛みが少ないという方は、前かがみで神経の圧迫が一時的に和らいでいる可能性があります。
3:腰よりも脚の症状が強い
→ 腰の痛みよりも、お尻・太もも・ふくらはぎ・足先などのしびれや痛みが中心の方は、神経への牽引、圧迫が起きている状態です。
4:長時間立っているとつらくなる
→ 立ち姿勢では脊柱管への圧力がかかり狭くなりやすく、神経への負担が強まります。
5:足の感覚が鈍くなった、冷たい感じがする
→ 神経が牽引、圧迫されることで、感覚の伝達が鈍くなります。ピリピリした神経痛や血液が通っていない感覚が出ることもあります。
6:足の筋力が落ちた気がする、つまずきやすい
→ 下肢の神経が牽引、圧迫されると、筋肉の働きも次第に低下します。片足立ちが不安定になったり、足が上がらずにつまずいたりすることが増えてきます。
7:背すじを伸ばすと痛みが強くなる
→ 反り腰姿勢は脊柱管を狭め、神経への牽引、圧迫を強めるため、症状が悪化しやすくなります。
放置せずに早めのケアを
脊柱管狭窄症の初期は、休息で症状が一時的に落ち着くため、放置してしまう方も少なくありません。
しかし、進行すると短時間の立位での症状や、歩行距離が短くなり、安静にしていても痛みやしびれが続くようになる場合があります。さらに悪化すると、排尿や排便のコントロールに支障をきたすケースもあります。
早期発見・早期対策が非常に大切です。
ご自宅でのケアと予防
脊柱管狭窄症は、姿勢や関節のバランスを整えることで症状を軽減・予防できます。
- 正しい姿勢を意識する:長時間の座り姿勢は腰に負担をかけます。椅子に深く腰をかけ、背もたれを活用しましょう。30分に一回程度は最低限動きを変えましょう。
- 体幹を鍛える:腹横筋や多裂筋などのインナーマッスルを強化すると、背骨の安定性が高まります。
- 運動や体操で柔軟性を保つ:股関節や体幹部の動きを大きくつかい骨盤から柔軟性を確保してきましょう。
- 無理せず歩く習慣をつけましょう。施術+無理のない範囲からのウォーキングを始めることで40分歩けるようになります。
- ただし、痛みやしびれが強い場合は、自己判断せず専門家に相談することが大切です。整体や整形外科では、姿勢や骨盤の歪みを評価し、適切なリハビリや治療を提案します。
脊柱管狭窄症は、加齢や生活習慣によって誰にでも起こりうる症状です。
「歩くとつらい」「前かがみになると楽」といったサインは、身体からのSOS。早めに気づき、日常の姿勢や体の使い方を見直すことで、進行を防ぐことができます。症状に心当たりがある方は、ぜひ一度専門機関で検査を受け、正しいケアを始めましょう。健康な足腰で、いつまでも自分らしい毎日を過ごすために今のうちから“気づきと予防”が大切です。

